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うむさん噺 Vol.50 また、お姉さんに会いたい

先日の日曜日のこと。首里石鹸の久茂地店にお母様と息子さんがご来店されました。

お話を伺っていると、お母様から、

「去年、この店舗で接客してもらったスタッフさんを探していて…。息子が『絶対に首里石鹸に行きたい!』と言うので来ました」と教えてくださいました。

そのスタッフは、県外の店舗へ異動していたため、そのことをお伝えし、同時に私は思い切って息子さんに声をかけてみました。

「私も新卒で4月に入社したばかりなんです!もしよかったら、今回は私との思い出でもいいかな?」

すると、息子さんは少し照れながら「うん。」と頷いてくれました。

泡体験や風船のプレゼントで会話を重ねるうちに、帰る頃にはすっかり打ち解けて、

「明日は美ら海水族館に行くんだ!たくさん写真撮ってくるね!」と話してくれました。その言葉が、とても嬉しかったのを覚えています。

そして翌日。私が店先で泡を持って立っていると、遠くから息子さんが走ってきました。

「また来てくれたの!?」

驚きと嬉しさで、思わず声が出ました。その日もお話は弾み、

「去年買ったヘッドブラシ、今も使ってるよ!」
「この香りが好き!」

と、首里石鹸での思い出をたくさん話してくれ、シークヮーサーのハンドクリームも選んでくださいました。

そして、なんと!さらに2日後。旅行最終日にも、またお店に来てくださったのです!

お母様が、「この子が『お姉さんに会いたい!』って、ずっと午前中から言っていて」と教えてくださいました。

「将来、一緒に首里石鹸で働こうね」そう伝えると、息子さんは笑顔で頷いてくれました。

そして「一緒に写真撮ってもいいですか?」と声をかけてくれたので、最後に記念写真を撮り、メッセージカードをお渡ししました。

昨年、先輩がつないでくださったご縁を、今度は自分が受け継ぐことができた。そして、息子さんの沖縄旅行の思い出のひとつに、自分も加わることができた。そのことが、本当に嬉しかったです。

実は、私はもともと、お客様に声をかけることに少し苦手意識がありました。

「今、お声がけしても大丈夫かな」
「このお客様は、どんな接客を求めているんだろう」

そんなふうに考えすぎてしまうことがあったのです。そんな私に、先輩がかけてくれた言葉があります。

「松田さんの強みは会話だから、まずは目の前のお客様との会話を全力で楽しもう!」

その言葉をきっかけに、相手の反応を気にしすぎるのではなく、まずは自分自身が目の前のお客様との時間を楽しもうと思えるようになりました。

今は、商品のお話だけでなく、お客様との何気ない会話も大切にしています。沖縄の方言や文化のお話をしたり、「沖縄に来てよかった」と思っていただけるような時間を一緒につくったり。首里石鹸でのお買い物が、商品を持ち帰るだけではなく、沖縄で過ごした楽しい時間や思い出まで持ち帰っていただけるようなひとときになったら嬉しいと思っています。

そして、この出来事から約1週間後。久茂地店に、私宛ての荷物が届きました。送り主の住所を見ると、お客様がお話しになっていたお住まいからのよう。

「もしかして……!」

開けてみると、そこには素敵なお手紙と写真、そしてお菓子が入っていました。お手紙には、帰りの空港で首里石鹸の近くを通ったとき、息子さんが香りだけで、

「首里石鹸の匂いする!」と気づいたと書かれていました(笑)。すっかり首里石鹸のファンになってくれたようです。そして、お母様からは、

「これからも、松田さんの素敵な笑顔の接客を続けてくださいね」

という温かい言葉も添えてあり、思わず涙が出そうになりました。

私が「来年も沖縄にいるか、どこにいるか分からないです」とお話ししたことに対しても、

「もしかしたら東京にいるかもしれないから、探しに行ってみますね」と書いてくださっていて(笑)。

お客様との出会いや繋がりって、こんなにも嬉しいものなんだ。改めて、そう感じました。日々の何気ない接客や会話も、自分が思っている以上に、お客様の心に残っているのかもしれません。

まだまだアドバイザーとして悩んだり、迷ったりすることもあります。それでも、これまで出会ったお客様からいただいた言葉や笑顔を励みに、一人ひとりとの時間を大切にしていきたいと思います。

いつかまた、「松田さんに会いに来たよ」と言っていただけるような存在になれたら――。

これからも私らしく、会話と笑顔を大切にしながら、沖縄の魅力をお届けしていきたいです。

首里石鹸 松田のんこ