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首里散歩 Vol.30 変わらないもの  2020年3月7日

肌寒さを感じたかと思うと手の甲への太陽の暑さを感じたり、
少しずつ初夏のような春の近づきを感じる沖縄です。

ここ1ヶ月くらいは日常がガラガラと変化する目まぐるしい毎日でした。
宜野湾市は3/4から学校の一斉休校が始まり、
いつもの海景色も遠くから見つめる数日が続きました。


運転中に素敵な景色を目にすると、9歳の息子に写真を撮ってもらうのですが、
よく通り過ぎる那覇港で、淡い夕暮れの空と光り輝く豪華客船に目を奪われた時のことが、
しばらく頭に焼きついていました。

なぜか、移住した年に沖縄県立博物館で見た『水中文化遺産〜海に沈んだ歴史のカケラ〜』
という企画展示を思い出しました。

日本海域の海底に沈んでいる船や遺跡などから、
水中考古学の面白さが丁寧に紹介されていて、特に、沖縄の港近辺から発掘された食器類は
時間を感じさせず、当時の沖縄の生活や外交がとてもリアルに感じられ、
海底に眠る過去の記憶に思いを巡らせていました。

そして、その時撮った船が、まさかあのダイヤモンドプリンセス号だったとは…
驚きを隠しきれませんでした。

休校になる少し前に、近くの実家の両親を誘って、
いつも人の少ないマリーナの公園でピクニックをしました!

広がる海と家族。
変わらない景色の中で、久しぶりにゆっくりと時間を過ごしました。

変わらないものはすぐ手の届くところにたくさんあり、
様々な変化を経験してもなお、ずっと見守り続けてくれています。

今日も明日もこれからも!
そんな気づきに力をもらっています。

ライター
首里石鹸 白鳥恵子