那覇の台所、第一牧志公設市場。
建物の老朽化のため、現在は仮設にて営業をしているが、品物の味はもちろん、働く人たちの変わらない笑顔がそこにある。
市場には沖縄独特の色鮮やかなお魚や、お肉、お惣菜など、美味しそうなものがたくさん並ぶ。
一歩足を踏み入れると「これ食べてみるねぇ?」「夕ご飯のおかずにどんな?」と、まるで親戚のような距離感で声かけをしてくれる従業員。
「これぞ沖縄!」と感じることのできる市場の魅力をより知るべく、創業72年の歴史ある「平田漬物店」へ取材に伺った。
(左)代表 玉城鷹雄さん (右)店主 玉城文也さん
“市場っ子世代”と呼ばれ、幼少期から市場のお手伝いをしていたという店主の文也さん。
平田漬物店は、お漬物以外にもお惣菜やグッズ販売も行っており、お店のユニフォームのイラストは文也さんがデザインしたもの。
福岡のデザイン専門学校を卒業後、広告代理店へと就職した文也さん。
父の鷹雄さんが体調を崩し、それがきっかけとなり8年ぶりに沖縄へと帰ってきた。
東京本社へ異動の話しも出ていたので、お店を継ぐことに少し迷いもあった。
しかし、「ここまで続けられるお店はなかなかない。守りきれるものは守りなさい。」という広告代理店の上司からの後押しもあり、お店を継ぐことを決意した。
全く異なる職種。引き継ぎ当初は大変だったのでは?
「幼少期から手伝いをやっていたので馴染みがあったから、手伝いの延長が今仕事になっている感じ!」と、苦労を感じさせない明るく素敵な笑顔の文也さん。
漬物店を始めたきっかけは?
文也さんの祖母、平田文子さんが、食堂で働いていた当時、ひとりでもお店がきりもり出来て、長く保存がきくものとして、「漬物屋をやろう」と思い立ち、文子さんの名字を付けた「平田漬物店」が誕生した。
当時は沖縄に漬物文化がなかったそうで、「沖縄で一番古い漬物屋なのではないか」と文也さん。
今では老舗漬物店として有名となり、地元客はもちろん、観光客のリピーターまでいる大人気店だ。
そんな平田漬物店の魅力は、文也さんから見るとどう写っているのか。
「お店の魅力=市場の魅力だと思う。おじーおばーが言っていた、『心で売る。お客さんは品物を買いに来てるんじゃなくて、あんたを買いに来てるんだよ。』という言葉の通り、お客さんが会話を楽しみに来てくれる場所。」
市場が仮設へ移動した現在は、場所がわかりづらいことやコロナの影響もあり、移動前と比べ、お客さんが減ったようだが、「早く建て替えが完了して元の場所で商売したい」と前向きな文也さん。
「今は新しい物がどんどん出てきて、時代によって物は変わるが、売り方は昔ながらの『相対売り』を守り続けながら、時には『しーぶん(沖縄方言で”おまけ”)』したり、沖縄の市場独特の文化を残していきたい。目指すは100周年!」
今回取材をしてわかったこと。
“きっと一度来るだけで市場の魅力がわかる。”
そう思わせてくれる平田漬物店、店主の文也さんのもとへ、温かい心を買いに訪れてほしい。
首里石鹸 玉城悠以奈
【平田漬物店】
DATA:〒900-0014 沖縄県那覇市松尾2丁目7-10 第一牧志公設市場内
TEL:098-867-0950
営業時間:9時〜18時
店休日:第3・第4日曜日
公式HP:https://hiratatukemono.com/shop/
公式Instagram:https://instagram.com/hiratatukemono?igshid=YmMyMTA2M2Y=
1950年創業。沖縄県産素材の漬物や、惣菜、店主デザインのTシャツなどのグッズも販売。
漬物では、島らっきょうが1番人気の看板商品。
代表の鷹雄さんと、息子である店主の文也さん、ご兄弟や奥さんたちご家族みんなでお店を支え、今年で創業72年となる老舗漬物店。
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