高校時代からいつもマイボトルを持ち歩いていた友人。
先日、久しぶりに連絡がきて、高校の帰り道によく立ち寄っていた公園で、数時間会うことができた。「ひさしぶり～！」と笑顔で手を振る友人の手には、やはり見慣れたマイボトルが。

まるで月日を感じさせない彼女の雰囲気に自然と笑顔で手を振り返し、あの頃よく座っていたベンチに腰をおろすと、お互いとまらないお喋りと友人との日々があふれ出てくる。

「え～ゆっこといると、夢中で話しすぎる～♪」そう笑顔で言いながらマイボトルを開けはじめる友人。高校時代の友人は、夏はヨーゴ（沖縄県の沖縄森永乳業が製造・販売している乳酸菌飲料。）から、冬は梅昆布茶まで、好みの幅が大分広かったのを思い出し、「ね～！今は何を入れているの～？」と尋ねた。

「今はもっぱらお茶ばっかりかな！」
「あ！でもこのお茶は気に入っていて、最近はこれを飲むことが多いかも！」
そう答える友人が紹介してくれたのは、「タチアワユキセンダングサ」を使ったお茶だった。

冷え性や、乾燥肌にいいと聞き、飲み始めたと話す友人に、
「えー！すごい偶然！私の使っている化粧水にも入ってるんだけど！」と話すと、「えー！どんだけ気が合うから～！じゃーお互いに情報交換しよ～！」と、さらに話が盛り上がる。

友人のオススメの飲み方や、アレンジ方法を根掘り葉掘り聞き、その場でポチった後、「次は私の番！」というような顔をした友人に、使い心地や、香り、どのくらい持つかなど、次は私が根掘り葉掘り聞かれた。

そろそろ時間だねと、ベンチから立ち上がると、ふいに友人が「わ！見て！見て！」と肩をたたく。振り向くと、綺麗な夕空が広がっていた。まるであの頃みたいだな～と思っていると、「ねぇ、あの頃に戻ったみたいじゃない？」と友人が呟く。「人の考え読まないでよ～！」と返しながらも、名残惜しい雰囲気が流れる。そんな気持ちを切り替えて、「またね～！」と、笑いながら手を振った。

帰り道。今も変わらない彼女の調子はずれな鼻歌を思い出し、つられて歌いながらふと見上げた夕空が、特別きれいに見える。そして私と同じように、彼女もこの空を見上げているような気がした。

首里石鹸　中里有紀子

≪ひとくちメモ≫
「タチアワユキセンダングサ」 サシグサとも呼ばれる植物。小さい頃は“くっつきむし ” ともよばれていたりする サシグサ ですが、花粉症、抗アレルギー、糖尿病、血液循環など、様々な効能が報告されており、 特に宮古島産のものには、抗炎症効果が一番高いとの実験結果が出ています。

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