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首里散歩 Vol.153 もぎたての感性を 2022年10月5日

風の涼しさと、蒸し暑さと思わぬ日差しの強さと、日々予想外の変化のある秋の沖縄です。

最近は難しい年頃になった小6の息子と、一緒に出かける度に変わらずよく出る話題が、空の話です。
いつもどちらからともなく、上を見上げて「空が近いよね」「どこまでも広いよね」「雲の形見るのが好き!」「最高だね」などと、喜びを共有できる心地良い時間です。

自然に向かいひとり遊びを楽しむ息子に付き合う度に、もっと自然に直接触れる時間を取ってあげたいなぁと、自分の力量不足を悔やむのですが、色々やることに追われている今、自然に触れるってどうしたらいいんだっけ?

自分の引き出しが空っぽになっているような、何かとても大切なものが足りない気持ちになるのです。

そんな時、東京から、虫採りや魚釣りを極めて楽しんでいる大学生の甥っ子が遊びに来てくれました!願っていた以上の助っ人でした!観光スポットの知識はないのに、沖縄の樹木の群生マップや、波情報、虫や魚のトレンド情報にやたら詳しい甥っ子。
甥っ子の後を助手のようについていく息子の背中は、いつもの未知の世界を怖がる雰囲気はどこにもありません。

何気ない日常に、いきなり光が差し込み、視界が開けて、もぎたての感性が迸(ほとばし)るような感覚の中で、幼い頃、三姉妹の中で、私が一番自然教室で力を発揮していた記憶が蘇って来ました。
自分の引き出しに入っていた宝物を、沖縄の自然の中でどう発揮していこう!と、今まで以上に、空を見ても海を見ても、心が弾むのでした。

ライター
首里石鹸 白鳥恵子

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