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Vol.17 なんでもない一日の思い出に

晴れた青空が眩しい平日のこと。昔ながらのアーケードがつづく市場本通りでは、表通りの暑さから逃れた方々が、ゆったりお買い物をされながら行き交います。そんな市場本通りにある店舗で、いつものようにお店まわりを整えていると、数名ほどの子供たちが通りがかり「何これ〜?」とお声をかけてくださいました。

「お顔を洗う石鹸だよ」とご説明すると「え凄っ!しかもめっちゃいい匂い」と石鹸に興味を持ってくださり、触ってみたい~と次々に首里石鹸をご体験されました。

石鹸の少し甘く優しいお花の香りが広がると、子供たちの花開くような笑顔と笑い声が市場店の周りまで明るく照らし、私もたくさんの元気をいただきました。

「すみません…ありがとうございます。。」と学童の先生が申し訳なさそうにされていたので、「とんでもないです。今日は遠足なんですか?」と伺うと、遠足で公園に行くまでの通り道なのだそう。
「今からご飯食べるから、こんな上等石鹸で手洗えて、あんた達よかったね〜」と笑って話されていました。

名残惜しそうに「いい匂いだから流したくない」と、しぼんだ表情になってしまった子供たちに「ここ、毎日開いてるからまた遊びに来てね!」とお伝えすると「また来ていいって!」と弾けるような笑顔に戻り、喜んでくださいました。

国際通りが近い市場本通りは、観光の方が多く行きかいますが、まちぐわぁ(市場)のおばぁや、地元の子ども達など、実は地元の方々も多く訪れる場所でもあります。
そんな人の温かさがあふれるこの土地で、地元の子供達や訪れた方々の思い出に残るような店舗にしていきたい。そんな事を心から思いながら、笑顔で送り出したのでした。

首里石鹸 奥間 香凜