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首里散歩 Vol.61 沖縄の景色は万華鏡 2020年9月14日

沖縄は普段から変わりやすいお天気ですが、
秋は、気温の変化もあって、
いつも以上に色々な空を楽しめます!

お天気の良い日には、
じんわりと南国の島の魅力が感じられて、
軽快なリズムとともに、どこからともなく、沖縄音階で奏でる音楽が聴こえてくるような気がします!

というのも、昨日も、近くの公園に散歩に行くと、
燦々と輝く太陽の下で、ご年配の男性が、お一人で座っていらして、
近づくと、沖縄音階の調べをハミングされていたのです。

本当はそこで踊り始められたらよいのでしょうけど、
どうにも恥ずかしくて、
笑顔で会釈して、同じ池をしばらく眺めて過ごしました。
まだまだ修行が足りません!

山に近い場所では、鬱蒼と曇った空になると、
まるで神話にでも入り込んだような景色になります。

植物の一つ一つが力強く息づいていて、
トロール、いや、沖縄ですから、がじゅまるの木に宿る精霊の『キジムナー』の気配を探し、
自然を守らなくては、という思いにかられるのです。

夕方に近づき、いつの間にか濃い色の雲が広がり、太陽が隠れた時の、
晴れと曇りが同時に見られる様子は、
まるで万華鏡を空に映したように感じるのです。

移りゆく景色に様々な物語を浮かべて、
まだまだ長い、南国の秋の景色を楽しんでいきたいと思います。

ライター
首里石鹸 白鳥恵子