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首里散歩 Vol.452 ちょうどいい旅

旅といえば、なるべく特別なことをしたいと思っていたけど、

今思えば「せっかくここに来たんだから、あそこに行かなきゃ!あれもこれも食べなきゃ!」というもったいない精神だったかも、と気づいたのは最近のこと。

歳を取って体力がなくなってきたのもある。
ゆっくりしたい。

ということでゴールデンウイークは、県内でちょっとした旅気分を味わおうと宜野座村に行ってきた。なんと宜野座村に住む先輩が「連休はいないから、うち泊まってもいいよ」と家を貸してくれたのだ。

これは移住者夫婦のわたしたちにとって「北部に実家がある」気分を味わう絶好のチャンス!あえて大きな予定は立てず、近くの公園や温泉スポット、食事処をリサーチして、その都度「その日の流れにちょうどいいスポットに行く」という旅を決行した。

まずは朝からのんびりと北上。家に到着したら、荷物を広げたり家の中を探検したり、ひたすら階段を往復したり、先輩が用意してくれた万華鏡や駒で遊んだりと、のんびり過ごす。

雨がやんできたら、道の駅ぎのざへ。水遊びゾーンで水浸しになったり(雨の中!)、お土産コーナーで買い物したり、おいしそうなハンバーガーを食べた。

続いて、細々とした「行きたいところ」へ行く。それは商店だったり、ジャム工房だったり、ちょっと見たいだけレベルの行きたいところである。商店ではなにも買わず、ジャム工房でジャムをふたつ買った。

そうこうしてたらあっという間に15時。すこしだけ家でのんびりしたのち、近くの温泉へ行った。プールと温泉が一緒になったような施設で、ふだんはウォータースライダーが人気で連休は混み合うようだが、この日はたまたま故障で人気ゾーンが利用停止になっていた。

が、そのため利用料は半額以下。

ぜんぜんいいじゃん、と行ってみると、故障のせいかとても空いていて逆にラッキー。のびのびと子どもを遊ばせられ、大人も温泉やサウナを堪能した。

お風呂の後、息子が「スシローに行きたい」と言う。

調べると、最寄りのスシローは30分以上かかる場所にあった。

「スシローは無理だけど、スーパーでお寿司買って帰ろう!」と提案。近くのかねひででマグロ丼を買い、宜野座のおうちで食べた。

▲おうちの置物。「北部の実家」っぽい

人生でいちばん「ちょうどいい」旅だと思った。

3人で使ったお金は1日で1万円未満だ。特別なごはんはお昼ごはんだけ。

これくらいで十分だなと思った。かねひでで買ったマグロ丼は、心なしか那覇で買うよりおいしく感じたので、これも立派な宜野座メシだ。

夜は花火をして、すこしだけ夜更かしをした。翌日はいつもより遅くに起きて、コンビニで朝ごはんを買って食べた。そして片づけをして、家を後にする。お昼は漁港近くで海鮮丼を食べた。

▲新鮮な刺身がべろんべろんに重ねられた、すごい海鮮丼だった。

こうしてわたしたちの旅は終わった。正確に言えば、那覇に帰りながらちょこちょこ寄り道をしたので、旅は夕方まで続いた。

旅をしたのに、ぜんぜん疲れていなかった。
無理なく楽しめたのが、とても心地よかったのだ。

これまでわたしは、たのしむことに意気込みすぎていたかもしれない。

ごはんは1日1食だけ特別なら、あとは適当でもぜんぜんアリだとわかったのは、今回の旅の収穫である。子連れの旅は「超たのしい!」より「ちょうどいい」が贅沢かもしれない。

ライター
三好優実