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首里散歩 Vol.476 神々の島

バリには神様がたくさんいる。そこの人々はチャナンと呼ばれるお供えものを町の至る所に置いて神様にお礼を伝えているようだ。
 インドネシアの中でもバリにだけバリヒンドゥー教が根付いていて、それによって島の世界観を統一している。この夏わたしはこの圧倒的な世界観に魅了されてしまった。


 
 赤道直下のこの島は思っていたほど暑くなく、ボタニカルな植物たちが生き生きと並んでいた。建物がない範囲には田んぼが広がり、親近感が湧く。町には至る所に寺があり、「ここは新しく建ててる寺だよ」と新設工事中の寺も眺めた。バリでは色んなものに神が宿るらしくバリ式住居には家族の寺を作るらしい。なるほど、日本で言うお仏壇みたいなことかなと理解できた。


 
 また調べてみると、前述したチャナンのお供えものは神様にも悪霊にもそれぞれ平等に行うという。これは物事の二面性とその調和を尊重するバリヒンドゥー教の姿勢であった。
 だからなのか、バリで出会った人々は皆朗らかで穏やかな気がして、まるで沖縄のおじぃと話してるような落ち着く感じがした。物事にはいい事も悪い事もあってそのどちらも肯定されているような感覚が心地よかった。日々の生活で凝り固まった脳内をほぐし、陽気な私を取り戻してくれた気がする。


  
 日本に帰って開いた家族LINEには、「今日は旧盆です」とおじいちゃんにお供えものをした報告が入っていた。祖先を尊ぶ沖縄の文化。神様はこんなに近くにもいたんだと感じた。

 首里石鹸 池田まお