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首里散歩 Vol.107 くがに・くとぅば(黄金言葉)  2021年12月4日

急に冬がやってきたような寒い日が続き、台風のような低気圧の後、少し肌寒い澄んだ空気の気候となった沖縄です!
夜になると急に寒さが増して、久しぶりに暖房の力を借りてしまう時間もあり、
わが家の猫たちも、寒さ対策に貢献してくれています。

最近、本来の自分よりも背伸びをして頑張るようなことが増えてきています。
リモートのお仕事を始めたり、学校のPTAや思春期の子育てに介護…
どれも、自分の環境への感謝に気付かされることばかりで、 失敗があっても、学びが多いのですが、
たまに「どうしていつもうまくできないんだろう」と、無意識の自分の癖などを悔いたくなることがあります。

そんな時に、急速に気持ちが回復するタイミングがいくつかあるのですが、
沖縄の空・海・植物が目に入り、外に出て、触れて、身体に吸収した時。

不意に、“うちなーぐち”(沖縄方言)を聞いた時などです。

年配の方は、会話の中に、うちなーぐちのことわざを盛り込んで話される方も多く、
呟くように、優しく温かい語り口で話されると、内に潜んでいた元気が、その言葉一つ一つで力を取り戻すのが感じられます。
最近、そのうちなーぐちを、“くがに・くとぅば”(黄金言葉)と呼ぶことを知り、
黄金、つまりこがねのように尊い大切な言葉…なるほど!と唸りました。

そのうちなーぐちに、『くとぅば じんじけー』(言葉 銭使けー)ということわざがあります。
日本のことわざでの類語は、「言葉は刃物」や「口は災いの元」や「舌は禍の根(したはわざわいのね)」などで、言葉や口や舌自体を、怖いものとして表現していますが、
沖縄の昔言葉では、言葉を銭(お金)と表現することで、これらを使う「人」に焦点を当て、
言葉は使い方によって人に大きな影響を与えるので、お金のように、丁寧に、
考えて使うようにと、諭しています。

沖縄独特の風土のなかで、大切に受け継がれてきた、祖先の知恵と体験が、今、私の身にも届いているのだと思うと、さらに、どなたかに、また、お話ししていただきたいと心が逸るのです。

ライター
首里石鹸 白鳥恵子

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ともに、新しい年を迎える皆様に、
感謝を込めたハッピーバッグ(福袋)を作りました!
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ご自身用に、また、新年のご挨拶の贈り物として、
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