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うむさん噺 Vol.51 小さな挑戦と沖縄の香り

小学生くらいの可愛らしい姉妹が、二人でお財布を握りしめながらハンドクリームを選んでいる姿が、今でも心に残っています。

お店にいらしたとき、二人は少し緊張していたのか、入口の端っこでくっつきながら「マリンクレイ洗顔石鹸」の泡の様子をご覧になっていました。

「よかったら、ハンドクリームをつけていきませんか?」そうお声がけすると、後からご両親もご来店。美容液に変わる様子をお見せしながら試していただくと、「すご〜い!ほんとにお水になった〜!」と、皆さんで楽しそうに喜んでくださいました。

ご両親が先にお店を出られた後も、姉妹はしばらくハンドクリームを見つめていて、なんだか名残惜しそう。

「またいつでも来てね」

そうお伝えしてお見送りしたのですが、しばらくすると、なんと二人だけでハンドクリームを買いに戻ってきてくださったんです!

それぞれお財布を握りしめ、「これがいいかな」と相談しながら香りを選ぶ姿が、なんだかとても愛おしくて、温かい気持ちになりました。

お姉さんは、隣で待っているお母様に何か質問をしている様子。すると、お母様が「店員さんに自分で聞いてごらん」と応えています。

少し緊張しながらも、私の方を向いて、「ハンドクリームって、香りで何か違うんですか?」と、一生懸命質問してくださいました。

お母様も、娘さんが自分で聞けるように、そっと待っていらっしゃる。その姿もとても素敵だなと思いました。

そして、二人はそれぞれ一本ずつハンドクリームを選び、一人でレジへ。お会計を終えて商品を受け取ると、少し恥ずかしそうに、「ありがとうございます。」と伝えてくださいました。

その表情には、嬉しさと達成感がいっぱい。

「とってもかっこいいよ!素敵だよ!」心の中で、思わずガッツポーズをしていました。

実は私も、小さい頃はとても恥ずかしがり屋で、人と話すことが苦手な子どもでした。

そんな私が小学3年生のとき、スポーツも勉強も得意な幼馴染に憧れて、「私もあんなふうになりたい!」という一心で、苦手だった算数の授業で初めて自分から手を挙げて答えたんです。

緊張しましたが、正解がわかったときの嬉しさは倍増!「思っていたより大丈夫だったな」という安堵感と、自分の殻を破ったような達成感は、今でも心に残っています。

今回、姉妹がお店に戻ってきて、自分で質問をし、商品を選び、お買い物をしてくださる姿を見て、幼い頃の自分を思い出しました。

お店にいらしたときの、入口の端っこで二人くっついていた姿と、お買い物を終えてお店を後にするときの姿。その表情が違っていたことが、とても嬉しかったです。

お二人にとって、今回のハンドクリームは、ただのお買い物ではなく、「自分でできた!」という喜びが詰まった特別な一本になったのかもしれません。

私が接客で大切にしているのは、お客様に「ここに来てよかったな」「この人に接客してもらえてよかったな」と感じていただくこと。

入社したばかりの頃のわたしと比べると、自分の元気さや笑顔を届けるだけでなく、お客様の気持ちや小さな変化に気づくことも、同じくらい大切なのだと感じるようになりました。

これから目指していきたいのは、お客様の毎日に小さな喜びや前向きなきっかけを届けられるアドバイザーです。

他の人から見るとほんの小さなことでも、その人にとっては勇気を振り絞って踏み出した、大きな一歩かもしれません。

だからこそ、そんな一歩を見つけたときには、年齢に関係なく「すごいね!」「素敵だね!」と心から伝えられる人でありたいです。

今回、姉妹が選んでくださったハンドクリームが、いつかまた新しいことに挑戦するときに、「あのとき、自分でできたんだ」という自信を思い出させてくれるものになったら、とても嬉しいです。

お二人の小さな勇気に、私自身もたくさんのことを教えていただきました。

これからも一つひとつの出会いを大切にしながら、商品だけではなく、温かい気持ちや小さな勇気もお届けできるようなおもてなしを目指していきたいです。

首里石鹸 永野みさき

エピソードに登場したエッセンスハンドクリームはこちら

エッセンスハンドクリーム(シークヮーサーの香り)45g ¥2,530(税込)