「久米島(実家)に遊びに行こう。」
夫とお付き合いをしていたころ、彼の実家を尋ねるのはこの時で2回目。まだ少し緊張している私の気持ちを変える出来事がありました。
船で出発して、お昼過ぎに彼の実家へ到着。
畳の上で日向ぼっこをしている大きめの猫ちゃんが、私たちに気がつきお出迎えをしてくれます。その近くで干されている葉っぱに目が行き、なんだろうと見ていると
「畑のちょっとした日よけのために植えたモリンガが、とても成長したものだから、モリンガ茶を作ろうと天日干ししているんだよ。」とお義母さんが教えてくれました。
夕食後にみんなで飲もうねと約束してその時間まで自由に過ごすことにしました。
周辺を散策したりゆったりと過ごした後、みんなで夕御飯を食べた時のことです。
「片づけは私がします!」
と意気込んだものの、手に取った食器を滑らせてしまいお義母さんのスマホカバーを汚してしまったのです。
慌てて拭きながら、謝る言葉しか出てこない私に
「りーほぉ、大丈夫よ。大丈夫だからね。」
と、優しい声色と笑顔で慰めるように諭してくれました。
落ち着きを取り戻し、私が食器を洗い終えたタイミングで、お義母さんがポコポコとお湯を沸かし、モリンガ茶を作り始めました。少し甘みを感じる落ち着く香りが漂ってきます。
家族みんなで囲みながら飲むモリンガ茶は、優しい甘さとほっとするあたたかさに包みこまれるような、心地よい香りがしました。
「じょーとーだね。」と笑いあうご両親と彼を見て、『うん。この人となら、大丈夫。』と、
ひとり密かに思ったのは今ではあたたかい思い出です。
首里石鹸 田中 りほ
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